1984年 要人訪日の特別機 VIP Visits Planes
1月 オーストラリアのロバート・ホーク首相夫妻 4月 ブルネイのハサナル・ボルキヤ国王 4月 西ドイツのキーヒレ食糧農林相 4月 カタールのハリファ首長と随行機 5月 ユーゴスラビアのマルコビッチ共産主義者同盟幹部会議長 5月 ブラジルのフィゲイレロ大統領 6月 ポルトガルのソアレス首相夫妻 7月 新 ビルマのサン・ユ大統領 9月 新 韓国の全斗煥大統領
1月 オーストラリアのロバート・ホーク首相夫妻 1984年1月31日当日に撮影した、オーストラリアのロバート・ホーク首相夫妻の来日に使用されたRAAF 374SqnのB707-338C (A20-627/19627) で、ご覧の様な大雪の為にシリアルは二日後に再確認しました。
デッキは閉鎖されておりターミナル内より撮影です。VIP到着後に空港自体も閉鎖閉鎖されたドタバタの来日でした。機体は2/3に大阪へフェリーされ、翌日離日されました。
RAAF 374SqnのB707-338C (A20-627/19627) 撮影1984/01/31 濱野善行
4月 ブルネイのハサナル・ボルキヤ国王1984年4月5日に撮影したブルネイのハサナル・ボルキヤ国王一行の特別機 B727-2L4 (V8-HV1)で、4/5から4/7のスケジュールで国賓としての来日でした。
B727-2L4 (V8-HV1) 撮影1984/04/05 濱野善行
4月 西ドイツのキーヒレ食糧農林相同国首脳はやはり01や02の使用が多く、03の飛来はかなり少なかったです。西ドイツのキーヒレ食糧農林相の乗機として飛来したGAFのB707-307C(10+03 19999)で、同時期に開催されていた「ドイツ祭'84」に参加の為来日した際に撮影。
GAFのB707-307C(10+03 19999) 撮影1984/04/22 濱野善行
4月 カタールのハリファ首長と随行機この日のメインであったカタールのハリファ首長の専用機 B707-3P1C(A7-AAA 21334)で、首長一行は5月8日迄の公私合わせた長期間滞在予定でした。 (濱野善行)
カタールは広さが秋田県とほぼ同じ小さい国ながら産出する石油のお陰で国民一人 当たりの 所得は世界でも最高水準。
それだけに来日する一行の旅は、スケールが大きく、かつ、 ユニークだ。
随員は閣僚、官僚、報道関係はもちろん、幼少時から身の回りの世話を している 首長私的随行者10人等を含めて男ばかり99人。
米国大統領は別格としても前年来日した中国の胡耀邦総書記の同行者は40人台、コー ル西 ドイツ大統領の場合が60人だから、その規模は相当なものだ。
滞在は4月22日から5月8日までの17日間。政府が国賓として接遇するのは規定により3 泊4日の 25日まで。その間は迎賓館が宿泊場所となり、その後はホテルに移り私的な2週間を 過ごす。 (ET)
B707-3P1C(A7-AAA 21334) 撮影1984/04/22 濱野善行
B707-3P1C(A7-AAA 21334) 撮影1984/04/22 ET
ハリファ首長の随行機のB707-336C (G-AXGX 20375)で、この日は此方の機体が先に飛来していました。
随行員の数は約百名という事で今回は二機の運用となったようでしたが、撮影者目線で言えばやはりこのBAからのリース状態にあった時期のGレジのままフル専用機塗装と云う姿がかなりレアで良かったです。
追記として、この来日は後半の予定が急遽キャンセルされ、一行は4月29日に羽田より離日しています。 (濱野善行)
B707-336C (G-AXGX 20375) 撮影1984/04/22 濱野善行
B707-336C (G-AXGX 20375) 撮影1984/04/22 ET
5月 ユーゴスラビアのマルコビッチ共産主義者同盟幹部会議長1984年5月23〜27日までの間来日していた、ユーゴスラビアのマルコビッチ共産主義者同盟幹部会議長の乗機だった、ユーゴスラビア空軍のDassault-Breguet Falcon 50(YU-BNA 72102)で、撮影は26日でした。
同空軍はもう一機のファルコン50(72101)を運用していましたが、そちらには民間レジは付与されていませんでした。(濱野善行)
Dassault-Breguet Falcon 50(YU-BNA 72102) 撮影1984/05/26 濱野善行
5月 ブラジルのフィゲイレロ大統領ユーゴスラビア マルコビッチ共産主義者同盟幹部会議長来日の翌日である1984年5月27日に撮影したRGのDC-10-30(PP-VMW)で、5月23日から国賓として来日していたブラジルのフィゲイレロ大統領特別機として飛来したもの。
当日は次の訪問国である中国へ向かう為、羽田を17時過ぎに離陸しています。ヴァリグのDC-10は通常便として日本へ乗り入れていましたが、今回は国賓待遇と云う事もあるのか、無塗装部分まで磨きあげられており、L2ドア横には国章か大統領章が配されているのが特別機らしかったです。(濱野善行)
RGのDC-10-30(PP-VMW) 撮影1984/05/27 濱野善行
6月 ポルトガルのソアレス首相夫妻1984年6月17日から22日頃まで来日していたポルトガルのソアレス首相夫妻の特別機、TPのB707-382B(CS-TBG 20298)で、撮影は来日当日の17日です。
この時にはガマ外相とバレト商業観光相ら閣僚も帯同した70人程の一行でした。
東京での19日迄の間、首相夫妻は国賓待遇で過ごし、日本側の公式行事終了後には20日に大阪、22日には長崎を訪れていた様です。(濱野善行)
TPのB707-382B(CS-TBG 20298) 撮影1984/06/17 濱野善行
新 7月 ビルマのサン・ユ大統領1984年7月1日に撮影したJLのDC-8-62(JA8052)で、ビルマのサン・ユ大統領来日の特別機としてチャーターされたものでした。
国内に運用出来る長距離機や路線を持たないような途上国等への便宜供与的は極希に発生していましたが、撮影している側からすると、到着時のコックピットからの国旗掲揚しか識別点がないのが難点でした。(濱野善行)
JLのDC-8-62(JA8052) 撮影1984/07/01 濱野善行
新 9月 韓国の全斗煥大統領1984年9月6日に川崎の浮島から撮影したKEのA300B4-103(レジ消去で不明)で、韓国の全斗煥大統領特別機として同様レジ不明僚機と共に飛来。
羽田空港は旅客以外の立ち入りは出来ず、周辺も立ち入り禁止となっていたので浮島に。
ここでも神奈川県警の公安刑事10人位に囲まれ、恫喝紛いの職質に独りで耐えての本当にピリピリした撮影となりました。
昔は結構理不尽と闘ってましたね、まぁ今となっては良いネタですけど。(濱野善行)
KEのA300B4-103(レジ消去で不明) 撮影1984/9/06 濱野善行