HOME  SITEMAP 日替わりメモ 伝説の時代から現代まで 航空史抜き書き  top

航空歴史館 最終更新23/08/21

 

伊勢湾から引き揚げられた白菊

Research on the K11W Bomber aircrew trainer aircraft "Shiragiku" salvaged from Ise Bay


関ケ原町メナードランドに展示 撮影 丹羽八十

      

 伊勢湾から引き揚げられた白菊 掲載ページ取りまとめ


 
1978年11月に伊勢湾(三重県伊勢市有滝漁港沖)から引き揚げられた 機上作業練習機 白菊(K11W) の胴体の一部などがヒコーキ雲誌上で展示先ごとに書かれているので、経歴を判りやすく纏めるとともに、すでに掲載済写真を高解像度写真で公開することで、当機の構造などを知る手がかりとなればと思います。


経歴及び写真
1978/11/15  三重県伊勢市有滝漁港沖から引き揚げ (1978/11/25新聞掲載記事による 丹羽八十)
         ※新聞スクラップされている方が居ましたら情報提供お願いします。  
 
1983/07/24時点 機体が再現され 関ケ原町 メナードランドに展示されていた。

撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十


撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十


撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十


撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十


撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十


撮影1983/07/24 関ケ原町 メナードランド  丹羽八十 尾翼右側に 9-1260 表記有。意味不明


岐阜県不破郡 関ヶ原町 メナードランド リンク


1984/05/13時点 主翼及び後部胴体が無くなっています。

撮影1984/05/13 関ケ原町 メナードランド  コナミ

 1年足らずで機体の様子が激変していますが 当地が積雪エリアであることと、1984年年始は大雪が降ったことを覚えていたため確認したところ最深積雪が150cmとなっていました。
 1983年7月の写真を見ると翼面下、胴体下に支柱がたくさん入れられていたことが判ります。
 編集側の予測では積雪による重みに耐えられず機体が分解してしまったのではと考えています。
 気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp) 1984年2月 リンク

1988/01/24時点 靖国神社で保管されていました。 その後メナードに返却 返却時期不明。 
撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    @機首エンジン部

これはとくに説明の必要は無いが右端のカバーされている所にエンジンマウントが付く。(かつお)

撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    A機首キャノピー前縁


撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    B主翼前縁


撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    C主翼下窓

左主翼後縁取り付け部下に窓があり、その後(右)に昇降口ドアがあるが、この写真では封鎖されている?(かつお)

撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    D左翼主脚

いうまでもなく左主脚で翼桁に付いているのがよく解かる。(かつお)

撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人   E機体内部 
機内最後部。上のタンク右端にキャノピー開口部の後端が僅かに見える。ハンドルは位置関係からフラップ操作用のスクリュウジャッキでは?

撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    F機体内部

Eのやや前より後方を。左舷側の窓(右には無い?)。正面最下段のフレーム左端にEのハンドルが見える。(かつお)

撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    不明


撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    燃料タンク



撮影1988/01/02  靖国神社  Nさん 提供 ELINT人    右翼主脚とプロペラ

スポーク式でタイヤにはトレッドがある。高知市の同型機車輪とは全く異なる。高知県A7405参照(かつお)

  写真下のコメントは 当機のソリッドモデルを作成したことがあるかつおさんからのコメントです。以前公開されていたページがリンク切れしていたので当ページでの再掲載です。

 靖国神社では一時的に保管し そのまま返却されたのでしょうか?
 ブルーシートで囲われた状態ですね。 プロペラはハブ付け根部が曲面処理されておらず強度を確保していないので飾り物と判ります。 タンクなどは白菊の物かは写真からは判断が付きませんでした。詳細不明です。

 靖国神社 掲載ページ リンク


2002年 香良洲歴史資料館 白菊の主翼展示

撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


撮影2023/08/10  香良洲歴史資料館 梶村翔誠


 伊勢湾から引き揚げられた主翼です。
 今回の取りまとめのキッカケとなった主翼です。
 詳細は下記リンク参照願います。 
 三重県津市 香良洲歴史資料館(旧若桜会館) リンク

その他
  白菊の機体部品が展示されているところを紹介します。

  1,静岡県牧の原市(旧榛原郡榛原町牧の原) 大井海軍航空隊乃碑
      牧の原コミュニティセンター 天風11型エンジン   リンク

  2,高知市 平和資料館 草の家  リンク