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航空歴史館いしぶみ

  

A5302-03 三重県津市 香良洲歴史資料館(旧若桜会館)
             Karasu Historical Museum, Tsu City, Mie Prefecture
                   
◎  香良洲町歴史資料館(旧若桜会館 )の展示史料   撮影2002/9/14  Ogurenko

 若桜会館は三重海軍航空隊跡にあり、航空隊員の遺品のほか若桜主翼、零式輸送機の扉、プロペラつき空冷14汽筒のエンジン、翼長2mの白菊模型などが展示してあります。


 香良洲町の若桜会館は現在香良洲町の「香良洲歴史資料館」と名前を変えています。元は海軍三重海軍航空隊関係者が募金で作った若桜会館でしたが、関係者の高齢化にともない香良洲町に資料が移管されたそうです。
 そのためコンクリート3階建てに新築され1〜2階は郷土資料展示室となり3階が平和記念展示室で海軍資料が展示されています。1階フロアに「白菊」1/5模型だけは飾ってあります。

 建物横の屋根つき小屋のプロペラ付き金星、白菊の主翼?と書かれた翼の一部などは、Ogurenkoさんが訪れた 時と同じです。2004/02現在 : にがうり
 

1 海軍零式輸送機のドア、尾輪及び右エンジンカバー   A5304-1参照

 ここは撮影禁止です。今回は館側のご好意で特別許可を受けて撮影掲載しました

 エンジンカバーに「昭和121 2号」と打たれています。乗員には中曽根康弘氏の弟さんの名前もあります。 

                          

2 プロペラつき空冷14汽筒複列エンジン 三菱金星エンジンか?

 ただし、上の零式輸送機の金星エンジンではありません。エンジンは海中から引き揚げ られたものです。

 現在は館内に展示されています。(2012/04リニューアルオープン時点)

3 海軍機上作業練習機白菊の主翼 

 メナードランドと靖国神社にあった白菊の主翼ではないかと言われていますが、確認はできていません。
東京都A3607参照

 
 2023年の状況

 梶村さんから白菊主翼の現況報告です。

 「九州飛行機「白菊」 資料館正門左手に震洋の発動機とともに展示されていました。 説明板には"「白菊」(海軍上練習機)の主翼の一部"のみで、館内スタッフさんに質問してみたところ「資料館開館時からずっと置いてある」ぐらいしかわからないとのことです。 状態は海没していたような劣化具合で、一部塗装が残っています。下面には"操縦装置点検孔"の文字や、薄らと日の丸も確認できます。」 梶村翔誠

撮影2023/08/10 梶村翔誠







 パネル文字が読める部分
 

 梶村さんからのコメントに対し当博物館を含めた歴史を再確認してみました。

現在地
 三重県海軍航空隊のあった場所 昭和17年に予科練航空隊として開隊

 香良洲歴史資料館の歴史
  1980年 若桜会館として開館
  1998年 香良洲町歴史資料館となる。
  2006年 香良洲町が津市の一部となる。 
  2012年4月 耐震補強等を終えてリニューアルオープン

 白菊主翼の保管
  平成12年頃から現在の屋根付きのところへ移動
  伊勢湾で魚網に掛かったものとの情報あり。 時期が不明。 
  
 海から引き揚げられたものであることは確実なようです。 主桁のジュラルミンの腐食が酷く表皮のアルミ板が切れているように見えます。 前回掲載の写真から21年経過していますが腐食対策が気になるところです。 (イガテック)
 

 

A5309 三重海軍航空隊隊門など 撮影2004/02  にがうり
 

鎮魂記念碑群

鈴鹿海軍航空隊点鐘台