空撮2012/08/20　Hughes600N

日本の最南端　波照間空港
　波照間（はてるま）島のある八重山郡竹富町の町役場は、なんと石垣島の石垣市役所の近くにあるので驚きました。もちろん町議会も。それも村内の竹富島にあったのを昭和13年にわざわざ石垣へ移しているのです。
　もちろん石垣市との合併協議がありましたが、竹富町議会の方が否決して流してしまっています。他の行政区に役場を置く自治体がほかにもあるのでしょうか。

　竹富町は、いりおもてやまねこで有名な西表島やちゅらさんで名をあげた小浜島など八つの島から成り立っているみたいですが、飛行場は波照間島だけにあります。もともとは、日本復帰前の琉球列島米国民政府（The United States Civil Administration of the Ryukyu Islands）が緊急着陸場として850メートルの滑走路を設け、復帰後隣に800メートルの波照間空港が開港したのだそうです。

　波照間島の人口がどのくらいか知りませんが、石垣〜波照間線のアイランダーは、週４日、一日２往復で採算がとれているのでしょうか。

　 竹富町長と竹富町消防団竹富分団が設置している立て札からローカルの匂いが漂ってきます。「2　家畜等の進入がないように飼育者は十分対策を講じること」　　こういうのを見るとなぜかほっとします。

　半径５００メートル以内で工事をするときは石垣航空基地に連絡せよとありますので、このヘリポートは海上保安庁が関係してつくられたものでしょうか。コンクリートの隙間から草が生え出していて、十分な管理がなされていないようですが、緊急に使われる頻度が少ないほどよろしいのであって、いつまでものんびりしたローカルヘリポートであってほしいです。

　ただし、いつ何が起きても慌てないように訓練だけは怠らないように。

　そういえば、ジャンルは異なりますが今日は文化財防火デーです。５９年前に法隆寺金堂の壁画が焼けました。電気座布団のスイッチの切り忘れが原因でした。電気座布団？　そんな便利な物がこの世にあるのかと火鉢の粗悪木炭にむせてい佐伯少年は、つまらぬところで感心したものでした。後年、復元された壁画を見る機会がありましたが、薄暗いので感動もなく、いっそ焼けただれた姿を残してくれる方が、もろもろの善悪の根源を求めるヒントになるのではないかと思ったものです。草むす竹富島ヘリポートの感想からつい余計なことを言ってしまいましたな。