夏季休暇を利用して、久しぶりに鹿屋基地史料館の屋外展示機の状況を見てきました。
P-2J、US-1A、二式大艇についてお知らせします。
鹿屋史料館の展示機は、隊員の方々がまめに手入れをされておられるような印象があったのですが、写真のようにかなり状態は悪くなってきています。
・ P-2J #83、US-1A
#76ともに再塗装はされてはいるものの、パネルの継ぎ目部分などは腐食が進み、塗装が浮いていました。ボランティア仲間とは、「各務原の#82と鹿屋の#83
どちらが最後まで残るだろうか? 鹿屋の機体は定期的に再塗装しているそうで羨ましいよ、こりゃ各務原も負けていられないよね」などと冗談交じりに言っていましたが、前回訪問から7年、展示環境の違い(鹿屋の
方が厳しい)が
現れてきたといったところでしょうか。
・ P-2J #83は風防ガラスもクレージングが進行しており、ヒビだらけ。こころなしか垂直尾翼や胴体に皺が増えたような感じに見えました。
風防
腐食
・ #83(最終生産号機)の機体の痛み方に驚いた一方で、もう一機のP-2J
#71は、それ程悪くなっているように見えなかったのが意外でした。風防ガラスのクレージングも少なく、#83より#71のほうが状態良好に見えるのです。
こちらは機体周囲に柵が設置されており、機体近くまで近寄ることができなかったため、気付かないだけだったのかもしれませんが。
・ US-1A #76はラダーと左主翼フラップが脱落してありませんでした。台風の影響でしょうか?
右主翼フラップ後縁にも、何かがぶつかり凹んだ跡がありました。残念な状態です。
・ 二式大艇も、「船の科学館」時代に張り替えられた機体各部のガラスがクレージングを起こしており、ヒビが入っていました。また、艇底のところどころに腐食の発生(塗膜の浮き。船の科学館に展示されていた2004年には無く、明らかに鹿屋に来てから発生)がみられました。
ガラス面
水中ひれの腐食
・ 鹿屋資料館も予算が厳しいのか、案内看板のペンキが剥げたままになっていたりして、これら展示機の先行きが心配されます。