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航空歴史館 熊本市制80周年の祝賀で飛んだ86ブルー
同日開園した熊本動物園のF-86D

 

A8502-4  熊本市東区健軍 江津湖畔  熊本市動植物園
             
Kumamoto City Zoological and Botanical Gardens, Higasi-ku, Kumamoto City

      

熊1969/04/01 本市制80周年の祝賀で飛んだ86ブルー

 築城基地からのリモートで、市街地にもかかわらず、水平系演技やフライパスだけでなく、垂直系の演技も行っていたことがこの写真のスモークからわかります。 アイレス35というレンズシャッター式焦点距離45ミリのカメラでした。(チャーリーマイク)

 

× ノースアメリカンF-86D-36 04-8162 
1960/07/20 c/n173-310 US51-6166 航空自衛隊に引渡 04-8162
1968/09/13 第3航空団第103飛行隊で用途廃止
1969/04/01 熊本市動物園(後熊本市動植物園と改名)開園に合わせて展示
  撤去時期不明

現役時

1967年名古屋空港まつりにて 撮影honokuni 提供PAPPY

退役後 1969年

熊本市動物園開園式にて 撮影1969/04/01 チャーリーマイク





 

日替わりメモ2014/06/30

 〇 熊本市動植物園にあったF-86D

 1969年4月1日に熊本水前寺公園の南の江津湖に市立動物園が開園し、退役して間もないノースアメリカンF-86Dが第2航空団のシャチのマークも鮮やかに展示されました。

 この日は、熊本市制80周年のお祝いも行われ、市内上空にブルーインパルスも訪れています。かなり低空で飛び、チャーリーマイクさんの45ミリレンズでF-86F ダイヤモンド編隊が一杯に写るほどだったそうです。(そんな写真も残っていれば、ヒコーキ雲に載せておきましょうね)

 F-86Dセーバードッグについてみると、この時期にF-104Jと入れ替わってどんどん用途廃止が進んでおり、かなりの機体が自治体の公園や学校に貸与されています。MDAP供与機ですから、本来はアメリカへ返還すべきものですが、同じ事情のノースアメリカンT-6とともに、もう返されても処置に困る飛行機ですから、日本国内で希望があれば喜んでということだったのでしょう。

 ヒコーキ雲上での推定では、公園や学校に展示されたF-86Dは25機前後ですが、これに、空と陸の自衛隊内に展示された約30機を加えると、供与された122機のうち半数近い機体が退役後の余生を各地で送ったことになり、今の世相からすると信じがたい現象だったと言わざるを得ません。 

 40数年後の今、どのくらい残っていてどのように管理されているか、お暇があれば機名別索引からでも当たってみてください。