◎ HSS-2のローター(九州電力知名風力発電所300kw風力発電設備の翼
プロペラ型可変ピッチ式風車)
撮影2016/08/12 NPC
大石治生さんによる解析
まず写真を見ると翼にスリットが入っていることから回転翼機(ヘリコプター)のメインローターだと直ぐに判りましたが、機種については
「知名風力発電所の概要について」で仕様を調べてみたところ、中古のヘリコプター用ローターを転用した可動部の翼型はNACA0012 翼長8.7mなのでS-61やHSS-2がこれに該当します。(H-19やS-55はローター直径
16.16m)
HSS-2のメインローターの場合は翼の前縁は中空構造でガスが封入されており、亀裂等でガスが抜けるとローター付け根に取り付けられている感知器(透明の円柱型)の色が変わって知らせる仕組みになってます。風車として使用して
いたので、史料館に展示されているローターの付け根には検知器は残って無い可能性があります。
写真のステンシルについては、風車用に書き直されたもので、実機に付けている場合の写真を添付しておきます。このテールローターは、岡山県の解体業者から入手したもので、もしかしたらHSS-2Aの8017号機の物かも知れません。
参考 産業技術史資料情報センター
|