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航空歴史館 いしぶみ 三菱重工業名古屋発動機製作所の陸軍大臣表彰記念品

 葵窯の文鎮

 

A4602-2 愛知県名古屋市東区大幸町 三菱重工業株式会社名古屋発動機製作所
       The Old Mitsubishi Heavy Industries Engine Branch, Higashi-ku, Nagoya City, Aichi Prefecture

 
    

◎ 三菱重工業株式会社名古屋発動機製作所の記念品

名古屋発動機製作所の経歴 

1938/07/01

三菱重工業名古屋発動機製作所独立

1945

消滅

1950

三菱重工業株式会社復活

1956

三菱重工業名古屋製作所独立

現在

三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所

葵窯の文鎮 その1

表面 直径98mm 厚さ25mm                            裏面
 

                   裏面文字の拡大
                   

・ 2012/11/01 春日井市 田中昭則

 骨董市で手に入れました。陶製の文鎮です。何かの記念に葵窯に作らせて配ったものと思われます。或る軍装マニアからの情報によると、この文鎮は、昭和18〜19年頃に百式司令部偵察機が陸軍大臣から表彰されたことを記念して関係者に配られたもので、特に珍しいものではないということです。

 また、それには製作年が記入してあるそうで、私が入手したものには見当りませんので、別物なのか記入漏れのエラー製品なのか不明です。窯元の葵窯も調べてみると既に廃業していて、当時を知る人も見つかっていません。

・ 佐伯から : そういえば腑に落ちない点がいくつかありますね。

1) 百式司令部偵察機の表彰記念品を航空機製作所でなく発動機製作所が作って関係者に配ったという不自然

2) 昭和18〜19年に、当用漢字を使っている不自然(菱や業という込み入った書体を使いながら會と發の文字は簡体にしている)

3) キ46百式司偵は、太平洋戦争突入以前から中国戦線などで活動しており、性能の優秀性は広く認められているのに、昭和18〜19年頃に陸軍大臣が表彰したという不自然

ということで、またも推定に過ぎませんが、戦後の三菱重工業発動機製作所の同窓組織の記念品の公算がつよいように思います。もしくは、葵窯をかたる贋作かも。

 

 

葵窯の文鎮 その2


 

・ 2014/05/10 春日井市 田中昭則

  再び骨董市で手に入れました。裏面の文字は「昭和十七年三月 陸軍大臣表彰記念 三菱重工業株式会社 名古屋発動機製作所」です。陸軍大臣表彰記念とは、その1に書いているように、百式司令部偵察機に関わるものと思われます。「會」と「發」の文字はやはり簡体ですが、その1とは形状が微妙に異なります。

 いろいろなバリエーションがあって、その一つかもしれません。