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航空歴史館

EA-6Bの展示作業 米海軍厚木 航空施設
 

撮影2009/03 米海軍厚木基地 ● GO! NAVY (文と写真) ■ オリエント(写真) 

 

 GO! NAVY BBS1でリクエストのありましたEA-6Bの画像を送ります。BBSの説明と重複しますが、おおまかな作業順を説明します。

3月13日(金)

 本来は、この日に設置予定。しかし、春2番と言われる強風のため、エプロンからProwler Park前まで牽引し、以降の作業は中止。














3月15日(日)

 朝06:30から作業開始。
 まずは、クレーンなどの重機が到着。下は一般のアスファルト道路のため、重機用の足場、
 EA-6Bジャッキアップ用の足場に鉄板を敷く作業。EA-6B用は寸法を測って一時的にEA-6Bをずらしました。



 準備が整い、EA-6Bの前脚と主脚の撤去作業。
 この作業は、前部と主翼下と尾部の4点のジャッキアップと補助的にクレーンでの吊り上げ。エンジン、コックピット内、レーダー、等々を撤去をした機体は11t。クレーンでは9tの力をかけて補助的に吊り上げていました。



 脚の撤去作業は各脚の3チームに分かれて部品撤去、45分程度、とあっと言う間に終了しました。この時点で09:45頃。











 おっ、午前中に終わりそうだなぁ〜、と思ったのは甘い考え。ここから先が予想外の展開に・・・。

 機体と台座を3箇所で固定する設計で、両主脚を外した箇所に、そのボルトを再利用して固定の部品を取り付け。
 尾部アレスティングフック付け根の両側には既に穴を開けた加工済み。この3箇所に固定用の部品を取り付けるのですが、全てが設計ミス。
 部品を再度削ったり広げたりとてこずり、3箇所の部品を取り付けるのに、昼休みをはさんで、約3時間もかかってしまいました。

 ようやくクレーンで持ち上げ、この機体にとっての『最後の離陸』。公園内の3本の支柱は仮固定でフレキシブル状態。
 左主脚、右主脚、尾部、の順で収まるのに45分程度で終わりました。





















 

 このあとは、支柱と機体固定用の部品との溶接作業予定でしたが、作業員が15:00の休憩タイムに突入し、作業開始と終了の目処も立たず、私は早朝からの長時間ミッションとタコス1個だけの燃料補給でヘトヘト。
 翌日の事も考え、諦めて最後まで見届ける事なく、基地から出ました。

 機体は、1979年製造(?)のBu.No.160786。岩国にUDP配備されていたVAQ-128との機体交換で、2004年1月12日からVAQ-136のNF-501で所属していました。ところが、2008年1月21日に厚木基地エプロンでエンジンから出火して、致命的な損傷を受けて抹消となりました。

 機齢30歳の160786が安住の地を得られたのは幸せかもしれませんね。

展示完了後の状況はE