プラウザゲーム(PCを使って遊ぶ対戦型のゲームのことらしいです)に「艦隊これくしょん」という、旧日本帝国海軍の艦船や航空機を擬人化した美少女キャラを使って相手と戦う人気ゲームがあります。(というかあるそうです。私にはさっぱりの世界です)
そのプレイヤー(提督というらしい)向けのイベントが3回ほど行われていて、声優さんによるショーなどがメインらしいのですが、海上展示用としてキャラのほうではなく実際の飛行機を復元してしまったわけです。
本当ならメインの軍艦、例えばキャラクターが可愛いと人気の駆逐艦「島風」などを復元したかったでしょうが、さすがに大きすぎるのでサブキャラ的な飛行機が復元されたのでしょう。
そこで製作された1/1レプリカが知名度のある「零戦」でも「紫電改」でもなく、むちゃくちゃマイナーな「瑞雲」(愛知十六試水戦 E16A 瑞雲11型)でした。2017年に富士急ハイランドで「第1回瑞雲祭り」というイベントが開催されて展示され、2018年にはよみうりランドで第2回、さらに今年2019年は八景島シーパラダイスで第3回が開催されました。
ゲームに登場する飛行機のレプリカなので、どうせ雰囲気だけだろうと思っていたのですが、その出来栄えの良さが評判だったので、ゲームに関係のないヒコーキマニアの私までが八景島まで足を伸ばし見に行ってしまいました。今回はさらに新しい飛行機が追加され2機が展示されました。新たに制作されたのは「烈風改」(十七試艦戦 三菱A7M3-J 烈風改)。今回製作されたのは高高度戦闘用として改良製作中に終戦を迎えて実機が存在しなかった幻のタイプというあたり、イベント運営側に相当なこだわりを持ったマニアがいるような気がします。
なお、イベントは6月2日で終了しており、機体は倉庫で眠っているものと思われます。
十七試艦戦 三菱A7M3-J 烈風改 (排気タービン付き三菱11エンジン装備 20ミリ砲4門 実機は試作途中で終戦)
愛知十六試水戦 E16A 瑞雲11型