まとめ 2014/07/27 佐伯邦昭
撮影2008/03/04 MAVERIC
1 航空科学博物館の航空神社の御神体
航空神社の御神体が、山縣豊太郎飛行士が墜落死した時の恵美号のボルトではないかという噂がありました。このたび、航空科学博物館 専任学芸員さんから提供して頂いた新聞記事その他の資料により、 祭神は、天照大神及び空軍の祖といわれる天鳥船命であり、御神体は、伊藤飛行機研究所及びその付近で殉職した八名の飛行士名を記した木札 であることが判明しました。
木札に書かれた合祀者名
山縣豊太郎、佐藤要蔵、武石新蔵、藤縄英一、吉川隆基、崔炳文、門松榮、斎藤國松2 航空科学博物館の航空神社建立までの経緯
1940年11月1日 伊藤飛行機株式会社がが千葉県津田沼に「津田沼航空神社」を建立した。天照大神及び空軍の祖といわれる天鳥船命を祭神とし、上記八名を合祀した。
1953年11月 伊藤音次郎氏が津田沼の工場を閉鎖し、成田市東峰(三里塚付近)に開拓農民として入植し、地域の鎮守及び津田沼神社のご神体ヲ祀るために東峰神社を建立した。
1967年 伊藤音次郎氏が新東京国際空港建設に伴う用地買収第1号として空港公団に農場を譲渡し、津田沼に戻る。その際、八神体を持ち帰って自宅に保管した。
東峰神社は、未買収地にそのまま存続しているが、標柱の「航空神社」の文字は消されている。1971年 伊藤音次郎氏死去、遺族が御神体引き継いだ。
1989年8月1日 航空科学博物館開館
2001年9月 伊藤家が航空神社の遷座を要請し、航空科学博物館が受け入れて敷地内に建立され、八神体の木札を奉納した。