木村秀政博士を生んだ五戸町には、YS-11委員会というたいへんユニークな団体があり、N-58のレストア実現、JASのYS-11を青森航空宇宙科学館へ展示させるなど、すばらしい活動が見られます。

　N-58シグネットについては、河口湖の自動車博物館に半壊状態で眠っていた機体を1994年に引き取り、調布のジャムコ工場でレストアされました。
　1996年に完成して五戸町に運ばれ、歴史みらいパークの完成とともに同館内の木村秀政ホールに永久展示されました。右の写真は仮施設に保管されていた時のものです。

N-58　ＪＡ3133の経歴　

	c/n1　伊藤忠航空整備
1960/10/26	ＪＡ登録　日本大学　定置場調布飛行場
1971/05/25	老朽廃棄
1971/06/07	抹消登録
1974/08/03	東海大学航空宇宙科学博物館
	河口湖自動車博物館
1994	JAMCO調布工場で整備
1996	青森県五戸町歴史未来パークに展示

撮影2003/02　上岡谷寿志
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ライカミング O-290-D2 135馬力
　
　

71-0432の経歴

1957/07/28	ｃ/ｎFM-72　航空自衛隊へ引渡
1980/04/19	第11飛行教育団で用途廃止
	ひばり野公園に展示

スライド風防のアクリルが無くなっている
　

　

1984	ｃ/ｎ1H-80  陸上自衛隊へ引渡
	中部方面ヘリコプター隊で用途廃止
	ラジコン公園に展示
2012/08/09	撤去

撮影2007/09/01　:コノミ

　2007八戸航空祭の午後をキャンセルして車で1時間ほどの三戸町ラジコン公園へ行ってみました。まだ飛べるほどのいい状態で展示され、周囲には監視カメラもあります。

デーリー東北　2007/05/11の記事から

　青森県三戸町梅内沼尻新田のラジコン公園に十日、陸上自衛隊のヘリコプターがお目見えした。設置されたのは全長一七・四メートルの多用途ヘリ「ＵＨ―１Ｈ」。通年で展示し、申し込めば、無料で機内見学もできる。
　使用しなくなった機体を地方公共団体へ無償で貸し付ける防衛省の制度に町が申し込み、同公園駐車場での展示が実現した。貸付期間は一年間で、更新もできる。
　ＵＨ―１Ｈはパイロットのほか十一人が搭乗でき、隊員輸送などに利用されてきたが、昨年度で��引退�＝B茨城県土浦市の関東補給処からトレーラーで、三戸町へ陸送されてきた。
　この日は仙台市の霞美目駐屯地の隊員が訪れ、ヘリの設置作業を行った。町では「科学に対する子供の関心をはぐくみたい」と話しており、ラジコン公園の管理人に申し込めば、機内を見学できるようにするという。
　
　ラジコン公園は2007/04/29オープン。総延長四百二十メートル。最長直線距離は五十メートル。操縦塔は高さ約三・四メートル。町がラジコンを通した子供たちの能力開発や町外との交流など、社会教育の場としての活用を目的に設置した。　　　

ビーチクラフトＢ65　6709の経歴

1964/06/19	ｃ/ｎＬＣ-159　Ｎ6822Ｑ　海上自衛隊へ引渡
1985/02/12	第202航空隊で用途廃止
	間木ノ平（まきのたい）グリーンパークに展示
2009/10/20	撤去確認

　誰もいない山の公園でひっそりと春が来るのを待っているような気がいたします。三沢基地から定期的に清掃、塗装を航空自衛隊隊員が行っています。ここは八甲田山系の一部でこの先の道路は、３月まで閉鎖されています。 （2003/02/21記　和山）　　

撮影2003/02　上岡谷寿志