美幌第一が飛行場機能を亡くし、美幌第二が女満別空港になった理由
旧海軍の美幌第一航空基地(美幌)と美幌第二航空基地(女満別)の2航空基地のうち、なぜ美幌第二が現在の女満別空港として生き残ったのかの疑問ですが、明確な答えはありません。強いて言えば「時の成り行き」が結論かと思います。
これには話を終戦の頃に戻す事になりますが、ご承知の通り、当時の実情を記した物は皆無といってよく、今頼りに出来るのは、各自治体が作成した「市町村史」か「00叢書」くらいで、これも執筆に当たって、その時代にきちんと記録されていたものを、考証と合わせてまとめたものとは違い、30…40年も経過した時点で、人々の記憶の中から引き出した物が多いため、正確さに多少の疑問が残りますが止むを得ないものと思います。これ等を改めて読み直して見ると推定ではありますが、美幌第一と美幌第二のその後に明暗を分けるきっかけのようなものがありました。
美幌海軍航空隊庁舎 現陸上自衛隊美幌駐屯地庁舎
撮影2018/07/16 TRON
海軍美幌第一・第二航空基地関係図
海軍美幌第一航空基地の概要(TRONさんの資料より引用)
種類 旧海軍拠点陸上飛行場
面積 400ha
滑走路 アスファルト舗装1500m×80m
滑走路 アスファルト舗装1200m×80m
格納庫
4棟
無蓋掩体(大) 35
有蓋掩体(大) 2
有蓋掩体(小) 8 2004年3月現在 1
海軍美幌第二航空基地の概要(TRONさんの資料より引用)
種類 旧海軍陸上飛行場
面積 45ha
滑走路 コンクリート舗装1500m×80m 完成
滑走路 コンクリート舗装1200m×80m 未完成で終戦
格納庫6棟
無蓋掩体(大) 18
無蓋掩体(小) 14
有蓋掩体(小) 17 2004年3月現在 2