ダグラスDF-151飛行艇は、ダグラス社が生産した民間用輸送機型で、1936(昭和11)年12月に川西航空機が2機輸入し、1号艇は海軍(HXD1)、2号艇は大日本航空海洋部(J-ANFS)が使用しました。
九七式飛行艇や二式大艇への貴重な研究材料になったと言われます。
1号艇 海軍HXD1 (CONTRAIL
No.115
第4表紙より拝借)
CONTRAIL
No.115の上甲 昇さんの解説によると、1938(昭和12)年ごろ第3艦隊
特設航空隊
第12戦隊所属の水上機母艦神威の水偵隊員が撮影したもので、海軍は、次期飛行艇の研究素材として活用した模様です。
2号艇 大日本航空火曜部 J-ANFS
1936/12/21 |
1号艇と共に神戸港に泊着 |
1937/01/13 |
公開テスト |
1938/08/10 |
小笠原父島付近に不時着水 水没 |
要目 |
全長21.6m 全幅28.9m 全高6.1m |
乗員4 乗客22 全備重量12.950kg |
発動機 ライトサイクロンR-1820-G2
850hp×2
|
補助フロート 引込式 |
巡航速度257km/h
最大速度286km/h |
航続距離2400km(乗客22) 5300km(乗客12) |
アサヒグラフ 昭和13年8月24日号 提供GUNDAMZAK
参考資料
1983年 CONTRAIL
No.115
航空史発掘 (1) ダグラス飛行艇 上甲 昇
1972年 日本航空機総集 輸入期篇
2016年 J-BARD 戦前の日本民間航空機