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航空歴史館 質問箱028 質問16/03/30
解決16/04/0
8

 

 

陸上自衛隊LR-1 初号機の最後について

解決 宇都宮で胴体着陸後、霞ヶ浦で整備訓練機材
 

  
  c/nMU-2-036 MU-2B
  c/nMU-2-801 LR-1(社内呼称MU-2C
1967/05/11  初飛行
1967/07/10 陸上自衛隊へ引渡 明野航空学校で運用試験 
1971/05/10 航空学校宇都宮校で訓練中に胴体着陸
  航空学校霞ヶ浦校で整備訓練機材として使用
1998〜99年ごろ 解体廃棄処分

 この表の1971/05/10欄にクラッシュ 詳細不明と記入しているのは、下記下郷資料によります。

製造番号 型式 シリアル・ナンバー 所有者 創始日 終焉日 備考
801 LR-1 (MU-2C) 22001 JGSDF・S/SI/SU 67-07-10d 71-05-10w ex-c/n 036,
67-05-11ff,
71-05-10cr

 終焉日欄のw(終焉)と備考欄のcr(クラッシュ)の日付が一致しています。従って、この機体が1971年5月10日に墜落し、用を成さなくなったことを示します。それで、この事故について調べているのですが、手持ちの雑誌にそれらしい記述が見当たりません。

 一方、小栗新之助著「自衛隊青春日記」に次の記述があり、宇都宮北駐屯地で22001号機が胴体着陸した連続写真が掲載されています。

「1974年9月のある日、LR-1飛行機で、学生がタッチアンドゴー訓練中、機体の主脚1本を折った 〜 LR-1が学校配備になって初めての胴体着陸だった。」

 問題は、その日付です。下郷資料による1971年終焉から3年後の1974年に航空学校宇都宮校で学生が訓練をしていたという矛盾です。どっちを信用していいのか分かりません。

 

質問  22001号機の最後について、ご教示ください。

 

新 回答 2016/04/12 T.N さんから

 LR-1の01号機は、1971/05/10、航空学校宇都宮校で胴体着陸事故を起こしで修理不能となり、航空学校霞ヶ浦校 へ運ばれてLR-1の整備員教育の教材となりました。実際に目で見てわかる皺が胴体に入っておりました。

 多くの整備員を育てましたが、1997(平成9)年度のLR-1整備員教育を最後に廃棄されました。1998〜99年ごろだったと思いますが、アルミ屑として解体・売却されました 。

 「自衛隊青春日記」にある1974年の宇都宮での事故は、05号機です。

参照 

 

解析