質問箱054 | 掲載19/07/10 完了19/07/24 |
ノースアメリカンF-86D研究技術ノート5 |
Facebookの友人 小泉英明氏の これまたご友人のお父様の現役時代の写真です。
一瞬、スライドキャノピーのF型だと思いましたが、良く見ると跳ね上げ式キャノピーのD型で す。
理由
1) 照準器が無く、風防付近がスッキリしている。
2) キャノピーと風防の合わせ部(写真で見える足の両側)の曲線が大きい。F型は直角に近い。
3) 足掛け部分へのガイドライン(黒の縦線)が風防ラインよりやや後ろにある。(F型ではラインはほぼ一致) またこのラインに数字がかかっていない。(F型は2番目の数字がかかっている)
4) 機体の継ぎ目(パネルライン)が明らかにD型恐らくは整備の際にキャノピーを外し、コクピット部分にスライドして置いた状態で撮影したものと思われますが、いかがでしょうか。
当時としては、日常の作業中のスナップだったのでしょうが、今から見れば貴重な作業風景であると思います。
参考写真の1 キャノピーを外して整備中
参考写真の2 F型のキャノピー
シリアルナンバーについて
ちなみにシリアルナンバーは「*1−82」と読めます。最後の二桁は消えていますね。末尾は「7」と思われますし「1」は「4」だと思いますので、04-8207か14-8217でしょう。現役世代の皆様からのご意見等を伺えれば幸いです。
第3航空団第101飛行隊 撮影1963/07/15 小牧基地 geta-o
第3航空団 撮影1964/04 小牧基地 高橋 豊