スイスの時計メーカー「ブライトリング」が維持・保存を支援する飛行機「ブライトリングDC3」が29日、熊本県益城町の熊本空港に飛来した。30日、熊本地震で被災した同町の児童らを乗せ、同町や阿蘇上空を飛行する。
米ダグラス社のDC3は1930年代に登場して航空輸送を飛躍的に発展させた双発プロペラ機の名機。ブライトリングDC3は、製造77周年を記念した世界一周の一環として熊本を訪れた。
29日は同空港で記念式典があり、益城町の広安西小吹奏楽部の30人が演奏。機長のフランシスコ・アグーロさん(48)がお礼を述べ、6年の豊田麻生さんは「このような場で演奏できてうれしい」と返した。
30日に搭乗する同校6年の高木美優さんは「世界一周している飛行機を見ることができてうれしかった。明日が楽しみ」と目を輝かせた。30日は午前10時〜10時半、同11時〜11時半、午後1時〜1時半の3回飛行する予定。(中島崇博)