・ 大洋漁業株式会社は、航空法による使用事業免許を取得し
ていませんが、川崎ベル47Gを初めて使い、南氷洋捕鯨に同行して、後の南極観測隊のヘリコプター使用に貴重なデータを与えたこと等により、日本におけるベル47では特筆されるべきものと考えます。
・ JA7015 ベル47G
1953/10/14 |
ベル社47G 製造番号686 輸入 |
1953/10/29 |
JA7015登録 大洋漁業 愛称くぢら号(後にくじら号に修正)
定置場日ペリ東京ヘリポート |
1953/11/18 |
第8次南氷洋捕鯨船団 日新丸に搭載 横須賀港出航 |
1954/09/17 |
仙台冲で大波により大破 |
1959/07 |
西武鉄道が朝日ヘリコプターに資本参加 |
本機は宣伝展示物として保存か? |
1960/02 |
所沢ヘリポート設置 |
1960/11/29 |
抹消登録 |
世界の航空機1953年11月号
上記説明の標準改造のほか、22ガロンの増槽で燃料容量は65ガロンとなり、実際に南氷洋では2人搭乗で4時間の飛行を実現しています。このほか増加機器の性能はあまりよくなく、キャビン暖房もすぐに曇るため使用できなかったということです。(世界の航空機1954年8月号座談会より)
世界の航空機1954年1月号 日新丸甲板上 ヘリポート面積は60u
西武百貨店屋上 西武スカイステーション(1959/10開港) 撮影1960/09 ET
年表記載のように南氷洋捕鯨参加の翌年秋に、仙台冲で訓練中に大波を受けて大破しているので、第九次以降の南氷洋捕鯨には参加できなかったと思われますし、朝日ヘリコプターに西武鉄道が資本参加し、西武百貨店屋上にヘリポートが設けられてからは、その宣伝に使われていたものと思われます。西武スカイステーション参照
・ 川崎ベル47D-1 JA7019 ▼は写真募集中
1954/09/30 |
川崎ベル47D-1 c/n1009 ロールアウト |
1954/10/16 |
JA7019登録 ▼大洋漁業 定置場日ペリ東京ヘリポート. |
1959/07 |
(▼西武百貨店) |
1962/03/15 |
▼朝日ヘリコプター 定置場所沢ヘリポート |
1969/05/20 |
▼47G-2に改造 |
1971/11/01 |
抹消登録 中華民国に売却 B-12107 |
下郷資料では、大洋漁業とともに西武百貨店の名がでていますが、登録されたかどうかはわかりません。