2006年の9月下旬、家内と団体旅行で韓国へ行って参りました。
空港は国際便専用
の仁川空港。 耳に馴染んだ金浦空港は既に国内線用でした。
帰りは空港で一時間程
の待ち時間を利用し、双眼鏡とデジカメを下げうろうろ。 搭乗機のアシアナ航空の
A330 (便名とレジbヘ資料紛失) の前脚周りが黄色いので双眼鏡で覗くと、停止位置の
指示記号でした。 よく見るとILのイリューシンの表記もあり、思わずシャッターを
押しました。 あとで「撮影云々」の掲示を見つけましたが、マズかったのかな?
撮影2008/09 小林実 A330


その後、定年退職により航空機利用は公私共に無くなりましたので、国内外の他の事例の検証
は出来なくなりました。
ネットの画像検索で探すと、同様の表示が認められましたが多くは
マチマチの様に感じました。
法的な根拠を調べてみましたが、門外漢です。航空機運用に関する法律は「航空法」と「空港法」
に二分されるようです。 その下に「運用管理規則」等がぶら下がる筈ですが、紆余曲折の末に
告示の「陸上空港の施設の設置基準と解説」国土交通省航空局に辿り着きました。
PDFで見られます。 以下がその位置づけです。 空港法と思っていましたが、航空法でした。

そして停止位置に関する記述は81頁の「3.12.6 エプロン標識」に始まり、83頁に具体的に
図示されています。
「図-3.12.13 ノーズイン・トーイング方式のエプロン標識の例」

パドラーからの目線での「停止バー」

駐機する機体名についての表記はありませんが、81頁の「3.12.6 エプロン標識」の
基準に準ずるという事でしょうか。または管理者の一存か。
と、ざっくり解釈致しました。
お詳しい方、業務に携われておられる方々のご指摘を
頂ければ幸いです。
編集部から
最近のボーディングブリッジは自動で動かせる物が出てきていて 今年は成田空港で全自動が1機導入されたようです。
三菱重工業 旅客搭乗橋(パッセンジャーボーディングブリッジ:PBB)
Yahooニュース リンク
更 追加記事 2025/10/05
小林 実さんからの続編1です。
インチョン空港をグーグルアースで覗いて見ました。 横棒の停止線が減った感じですね。
Google Earth Incheon International Airtport



六本ですね。 先にお送りした写真では10本ですが、まとまった物もあり太く見えます。
黄色も退色したようです。 何回塗り重ねた事でしょう。
さて、仁川を見たついでに国内も見ましたら、空港規模によって異なりますね。
1,郷里の青森空港は拡張もあり、エプロンにはボーディング・ブリッジが五本と無しのラインが
一本だけの計六か所の停止位置になっておりました。 そして二か所だけ「停止バー」が二本
でした。

2,羽田空港 は多彩ですね。
A 国際線ターミナル
北東向きの中央部 111番スポット
沢山並んでいて空きスペースではこの様でした。

黒縁の塗装効果的ですね。 機種ごとのバーが複数本です。
B 第一ターミナル
中央部 西南向き 12番スポット
此方も駐機が多数です。 黒縁のラインは少なく、順番なのか、タイミングが取れない
のかは不明です。 総じて不明瞭に感じます。
ブリッジを使い分けているようですね。 B737等の機体は手前に横棒の表記に従って
いる様に見えます。 停止位置は表示部の後ろにあるのでしょう。

C 第二ターミナル
南東向きの張り出しの付け根 66番スポット
此方も一杯です。 ノーズトーイングが多いのでしょうか、停止位置状況が覆われて判りません。
空いている右側縦のターミナルの事例では、この一本が黒縁つき。 そして停止ラインは白色です。
成田空港 第一ターミナル
A 東側の18番 ラインの途中まで黒縁ライン(写真下部)

B 同 23番

C 南側 26番 機種別ラインが黒色

D 南側 27番

E 東側 43番 多用されていないと、黒文字の書き込みは少ないのか?

A第二ターミナル
A 北側 71番 ★見〜つけた。 ルール違反ぞ

B 北側右外れ 66番 ラインが二本ある。 運用による使い分け?

この辺りで止めましょう。 詳しくは知りませんが、第一と第二の運用に違いは、使用する
航空会社の運用による割り当ての様です。 羽田より雑然としている様相に思えます。
(結論ぽいもの)
誘導ラインは基本的なものなので、大枠では同じですが、黒縁は有効と思います。
基本となる端っこの停止ラインまでは基準通りですが、機種ごとのラインや機体名の表記は
空港ごとの所謂ローカルルールの様です。 Gアースでは機種名までは確認できませんで
したが、成田の黒文字は目立ちますね。 天候によっては明示されているのでしょうか。
文、Google Earth画像抽出 小林 実
編集掲載日 : 2025年09月27日
WEB編集 : イガテック
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